知りませんでした。スマートフォンなどはどうやって充電するのでしょうか?
私は海外出張でパソコンが必要です。パソコンの場合はどうすれば?
私の職業は電気設計で、海外出張も多いです。
その経験から、海外でおすすめの充電方法についてお伝えします。
こんな方におすすめ
- これから海外へ渡航する方
- 海外で充電をどうすれば良いか悩まれている方
海外でスマホは充電できない?大概の場合は海外でも問題なく充電可能
変換プラグは1個あれば十分
変圧器は大半は不要
いきなり結論です。
変圧器とは電圧を変換する器具、変換プラグはコンセントに挿すプラグの形状を変換する器具です。
コンセントの電圧も電源プラグも、国によって異なりますが、下記を持っていけば十分です。
ココがポイント
- 海外の電圧対応ACタップ1個(海外・国内問わず、個人的にほぼ必須)
- 変換プラグ1個(ACタップの先端に挿して使うので1個あれば十分。ホテルでも借りられる所はあります。)
ただし、使用方法を誤ると火災などの原因にもなるので、それぞれの使い方を説明していきます。
海外でスマホの充電はACタップ持参がオススメ!でも、日本製を海外で使用するのは危険!
理由ですが、このような経験された方も多いのではないでしょうか?
ビジネスホテルのコンセントが1つしかなく、パソコンしか充電できない!
目覚ましアラームをかけるために枕元で充電したいのに、部屋の角やテレビの裏にしかコンセントがない・・・
これは海外も同じなので、国内外問わず旅行や出張では、ACタップを持っていくことをオススメします。
ただし、普段お使いのACタップは「国内専用」である可能性が高いです。(というかほぼ全て)
理由は日本の電圧が「100V」なのですが、世界で使用される電圧の中で最も低い値になります。
電圧が高くなると、それに耐えられる部品を使う必要があり、その分コストが上がることになります。
「国内専用」つまり「100V」に耐えられるように設計すれば良く、その分コストが抑えられるからです。
しかし、海外は電圧の高いところで「240V」の国もあり、普段のACタップを使用すると火災などの原因にもつながります。
そのため、海外でも使えるACタップを購入するのをオススメします。
海外でも使えるACタップを1本持っていけば、そこにスマホやパソコンなど繋げば良いからです。
カシムラのACコードは国内・海外両対応で、コードを本体に巻けるので旅行バックにも収納しやすく持ち運びに便利です。
USBポートが2口付いているので、スマホやモバイルルーターなどの充電もしやすく、これ1本あれば十分でしょう。
ココがおすすめ
- 海外でも使用できる
- USBポートも2口あるので、スマートフォンやタブレットも充電できる
ただ、このような疑問があると思います。
日本で買ったACタップは海外のコンセントに挿せないのでは?
そのため、次は変換プラグについて説明します。
海外でスマホを充電するときの変換プラグについて
最近では変換プラグをホテルで貸してくれる所もあるので、私は持っていきません。
海外渡航時ですが、WiFiルーターを借りています。
私がいつも借りるグローバルWiFiでは、付属品で現地の変換プラグを1個付けてくれます。
そちらを使用しても良いでしょう。
もし、不安であれば1個購入し、ACタップの先端に取り付けます。
そうすれば変換プラグは1個で済み、そこから先は日本のプラグが使用できます。
と言われても、旅行先でどのようなコンセントか分からないのですが・・・
電源プラグの一覧(一部のみ抜粋)
Aタイプ | BFタイプ(Gタイプ) | Cタイプ | Iタイプ(Oタイプ) |
---|---|---|---|
日本、アメリカなど | 香港、シンガポールなど | 韓国、イタリアなど | オーストラリアなど |
理由を説明します。
海外の電圧、プラグ一覧
人気旅行先の主要国は前章で説明したプラグ4種類(Aタイプ、BFタイプ、Cタイプ、Oタイプ)でほぼ網羅できます。
アジア | 国 | 電源 | コンセント(プラグ) |
---|---|---|---|
日本 | 100V | A | |
韓国 | 220V、110V | C、SE、A | |
台湾 | 110V | A、O | |
香港 | 220V | BF | |
タイ | 220V | A | |
インドネシア | 220V | C | |
フィリピン | 220V | A、C | |
ベトナム | 220V | A、C | |
中国 | 220V | B、C、O、BF、A(色々) | |
北米 | アメリカ(ハワイ、グアム) | 110V~120V | A、B |
カナダ | 110V~120V | A、B | |
オセアニア | オーストラリア | 220V~240V | O、I |
ニュージーランド | 220V~240V | O、I | |
ヨーロッパ | フランス | 220V | C |
スペイン | 220V | C | |
イタリア | 220V | C | |
イギリス | 220V~240V | BF、C |
このように各国で電圧やコンセントの形状は異なります。
そのため、下記の変換プラグを購入しておきましょう。
■各国共通タイプ(各タイプのプラグを引き出して使用するタイプ)
上記で紹介したように世界各国で電源プラグの形状が異なります。
そこで、どの地域でも使えるようなマルチプラグがあり、必要に応じて引き出して使います。
マルチプラグは2,000円が相場ですが、このマルチプラグは比較的安価。
マルチプラグながらUSBポートも2口付いているので、USB充電でも使えるのが便利です。
ココがおすすめ
- 様々なプラグが収納されているので、これ1つで150ヶ国以上使用できる
- USBポートが2つ付いているので、スマホも充電できる
コンセントが遠くでも構わないという方は、ACタップ無しでも良いでしょう。
この変換プラグが1つあればAC1口、USBが2口あるので、スマートフォンの充電だけなら事足ります。
ただこれは様々な形状のプラグやUSBポートが使える分、値段も少し高いです。
海外はそれほど行かないという方は、旅行先でのみ使える変換プラグを購入でも良いと思います。
BFタイプ(Gタイプ)【使用国】香港、中国、イギリスなど
電源プラグの「BF」タイプは香港、中国、イギリスなどで使われています。
渡航先が香港や中国であれば、BFタイプの変換プラグのみでも問題ありません。
Cタイプ【使用国】韓国、フランス、スペイン、イタリアなど
電源プラグの「C」タイプは韓国、フランス、スペイン、イタリアなどヨーロッパで使われることが多いプラグです。
Iタイプ(Oタイプ)【使用国】オーストラリア、ニュージーランドなど
電源プラグのIタイプ(Oタイプ)はオーストラリアやニュージーランドなどオセアニアで使用されます。
変換プラグは分かりました。それでは電圧はどうすれば良いですか?
海外でスマホを充電できないときは、ACアダプタの入力電圧を確認しよう
スマートフォンを充電するUSB変換アダプタやノートパソコンのアダプタは、どの地域でも使用できるよう100V~240Vまで使えるように設計されている事がほとんどです。
もし、対応しているか対応しているか分からない場合には、アダプタに貼られているシールや文字を見ましょう。
アダプタには入力と出力において、電圧や消費電流の表記が義務付けられています。
ここで下記のような疑問を持たれる方もいると思います。
ちょっと待ってください!入力と出力が分からないのですか?
そこで、アダプタにおける入力と出力を説明します。
コンセントは「AC(alternating Current)」日本語では「交流」と呼ばれ、プラスとマイナスが変化する波形です。
一方、スマートフォンやパソコンの電源は「DC(Direct Current)」日本語では「直流」と呼ばれ、プラス方向のみに流れます。
アダプタは「AC」から「DC」へ変換しているので、アダプタにおいては入力が「AC」、出力が「DC」となります。
コンセントは「AC」なので、アダプタの入力だけ見れば良いです。
入力は英語では「INPUT」、中国語では「輸入」と表記されます。
INPUT(輸入)がAC100~240Vと書かれていれば使える!
「INPUT(輸入):AC100-240V ○○A」
このように書かれていれば、海外でも問題なく使用できます。
おそらくお使いのアダプターは全てAC100~240Vに対応されていると思います。
それでは逆に、国内100V専用で作られていることが多い電化製品を紹介します。
海外で充電・使用できないことがある電化製品の一覧
ココに注意
- ドライヤー
- 任天堂3DSの充電ケーブル
ドライヤー
女性のとってはドライヤーは重要ではないでしょうか?
ドライヤーは電流を熱に変え、モーターで風を飛ばすので消費電力が高く、国内専用で設計される事が多いです。
そして、ホテル備え付けのドライヤーは風量が弱い事が多いです。
女性の方は海外対応のドライヤーを購入するのをオススメします。
このパナソニックのナノケア―は100Vと200Vの切替スイッチが付いてます。
200Vの地域で使用する場合にはスイッチを回すことで切り替えが可能。
このドライヤーはコインで回すタイプのスイッチです。
私は海外で使用するために購入したのですが、そのまま日本でもずっと使っています(^^)
任天堂3DSの充電ケーブル(Nintendo SwitchはUSB type-Cなので問題なし)
3DSの充電ケーブルは残念ながら国内専用です。
Nintendo SwitchはUSB-Type-Cなので、海外でも充電できるので問題ありません。
もしお子様が3DSを持っていきたいならば、スマートフォンを充電する「microUSB‐B」から、3DS充電専用プラグへ変換するアダプタを購入するのがおすすめです。
小さくてなくしやすいので、ストラップ通し穴に輪ゴムを通して、USBケーブルにくくりつけておくと良いですよ。
スマートフォンを充電するコネクタは「microUSB-B」が多いので、この変換プラグがあれば、スマートフォンと3DSの両方を充電できます。
飛行機の中は退屈なので、買ってあげてください。
その際、離着陸時はWiFiが切れているか確認してあげてくださいね。
まとめ:海外でスマホが充電できないことがないように事前に準備しよう
- 海外対応のACタップ持参がオススメ!
- 変換プラグ1個+ACタップがあれば十分。
- アダプタの入力電圧「AC100-240V」と書かれているかチェック!
- ドライヤーは持っていくなら海外対応品を持参
- 3DSを持っていくならUSBから変換できる変換プラグを持参
それでは皆さん、良い旅を~
本体にコードが巻き付けできる海外でも使えるACタップはコチラ。
全世界で使えるマルチ変換プラグで、USBポートが2口付いているのが嬉しいポイント。
パナソニックのこのナノケア―は海外でも使えるモデル。100V地域と200V地域の切り替えはスイッチで行います。