カラーコードから抵抗値計算機
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- 茶
- 黒
- 黒
- 金
第1色 | 第2色 | 第3色 | 第4色 |
---|---|---|---|
使いかた
ココがポイント
- カーボン抵抗などのカラーコード4本の抵抗値を求めます
- 第1色~第4色まで順に色を選んでください
- クリックするたびに抵抗値を自動で算出します
また、電子工作でよく使用するLEDに関して、流したい電流値から抵抗値を求め方と計算機をこちらの記事で紹介しているので、こちらもご覧ください。
抵抗値の読みかた
抵抗に印刷されている色の見方
図のように抵抗は色の帯が印刷されています。(=カラーコード)
一般的には4本、精度の高い抵抗器は5本ありますが、今回は4本の抵抗器について説明します。
この色にはそれぞれ数字が設定されており、色の組み合わせにより、その抵抗が何Ω(オーム)なのかを判断します。
一般的な抵抗値の誤差率±5%で、その色は「金」色です。
誤差率は第4色なので、「金」を右に配置し、左から順に第1色~第3色となります。
色の順番 | 説明 |
---|---|
第1色 | 10の位 |
第2色 | 1の位 |
第3色 | 上記の数字×10のn乗(=乗数) |
第4色 | 誤差率 |
具体的に説明します。例えば「茶色、黒、茶色、金色」の抵抗値を例にします。
茶色は数字で「1」を表し、黒色は数字で「0」を表します。
第1色の茶(1)色と第2色の黒(0)で「10」を表します。
第3色は「10のn乗」を表し、茶色は1なので、10×10の1乗、つまり100Ω(オーム)と分かります。
第4色は誤差率で一般的には「金色」の「±5%」なので、「茶、黒、茶、金」の抵抗値は「100Ω±5%」を表します。
どうして黒が0で、茶色が1なのですか?
ココがポイント
- 第1色は「10の位」、第2色は「1の位」、第3色は「10のn乗」、第4色は「誤差率」
- 一般的な誤差率は「±5%」で色は「金色」
- 第4色の「金色」を右にして、左から順に色を見る(もしくは端から近い方)
抵抗の色と数値の組み合わせ表
下の表のように、色に応じて数値が設定されています。
まずは基本的な10色について、色が表す数字と、それらを筆者の覚えかたを表にしました。
色 | 数値 | 覚えかた(筆者) |
---|---|---|
黒 | 0 | 黒い礼(0)服 |
茶 | 1 | 小林一(1)茶 |
赤 | 2 | 赤いニ(2)ンジン |
橙 | 3 | ミ(3)カンは橙 |
黄 | 4 | 四(4)季(黄) |
緑 | 5 | 五(5)月みどり |
青 | 6 | 青いむ(6)し |
紫 | 7 | 紫式(七)部 |
灰 | 8 | ハイ(灰)ヤ(8)ー |
白 | 9 | く(9)しろ(白) |
それでは改めて、上記を参考に「黄、紫、赤、金」の順に印刷されている抵抗の抵抗値を考えてみます。
黄色は「四季」なので「4」、紫は「紫七部」で「7」、赤は「赤いニンジン」で「2」、金は誤差率±5%です。
47×10の2乗 = 47×100=4700=4.7kΩ±5% と分かります。
誤差率は金色の±5%以外にはないのですか?
第3色の10のn乗の例外と第4色の誤差率について
表で説明します
色 | 第3色(10のn乗) | 第4色(誤差率) |
---|---|---|
黒 | ×10の0乗 = ×1 | - |
茶 | ×10の1乗 = ×10 | ±1% |
赤 | ×10の2乗 = ×100 | ±2% |
橙 | ×10の3乗 = ×1,000 =×1k | - |
黄 | ×10の4乗 = ×10,000 =×10k | - |
緑 | ×10の5乗 = ×100,000 =×100k | - |
青 | ×10の6乗 = ×1,000,000 =×1M | - |
金 | ×10のー1乗 = ×0.1 | ±5%(金の5重の塔) |
銀 | ×10のー2乗 = ×0.01 | ±10%(銀の十手) |
無着色 | ー | ±20%(20世紀ナシ) |
誤差率は表のように±1%~±20%まであります。
第3色の10の乗数(n乗)には金と銀もあり、金は10のマイナス1乗(=×0.1)、銀は10のマイナス2乗(=×0.01)となります。
例として、「橙、黒、金、金」の抵抗値を考えます。
橙は「ミカンは橙」で「3」、黒は「黒い礼服」で「0」なので、橙色と黒色で値は「30」となります。
第3色の金色は「×0.1」、第4色の金色は「±5%」なので、
30×10のマイナス1乗 = 30×0.1 = 3Ω±5%
であることが分かります。
そうすると、色の組み合わせ次第でたくさん種類がありますか?
そちらについて次節で説明します
抵抗のE系列について
抵抗値にはある決まりをもったラインナップがあります。
それをE系列と呼ぶのですが、E系列は1から10までの範囲を等比数列で表現した値になります。
等比数列とは、たとえば「1、2、4、8、…」というように等しい値を順に掛けた数字の並びのことです。
一般的なラインナップは「E24系列」で、「E3」から「E192」まであります。
E6 | E12 | E24 | E48 | |
---|---|---|---|---|
1.0 | 1.0 | 1.0 | ①1.0 | ②1.05 |
1.1 | ③1.10 | ④1.15 | ||
1.2 | 1.2 | 1.21 | 1.27 | |
1.3 | 1.33 | 1.40 | ||
1.5 | 1.5 | 1.5 | 1.47 | 1.47 |
1.6 | 1.54 | 1.62 | ||
1.8 | 1.8 | 1.69 | 1.78 | |
2.0 | 1.87 | 1.96 | ||
2.2 | 2.2 | 2.2 | 2.05 | 2.15 |
2.4 | 2.26 | 2.37 | ||
2.7 | 2.7 | 2.49 | 2.61 | |
3.0 | 2.74 | 2.87 | ||
3.3 | 3.3 | 3.3 | 3.01 | 3.16 |
3.6 | 3.32 | 3.48 | ||
3.9 | 3.9 | 3.65 | 3.83 | |
4.3 | 4.02 | 4.22 | ||
4.7 | 4.7 | 4.7 | 4.42 | 4.64 |
5.1 | 4.87 | 5.11 | ||
5.6 | 5.6 | 5.36 | 5.62 | |
6.2 | 5.90 | 6.19 | ||
6.8 | 6.8 | 6.8 | 6.49 | 6.81 |
7.5 | 7.15 | 7.50 | ||
8.2 | 8.2 | 7.87 | 8.25 | |
9.1 | 8.66 | 9.09 | ||
9.53 |
なぜこのような数値の並びになるのかについて、詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
さらに詳しく
抵抗のE系列は1から10までの数字の中での等比数列となります。
等比数列は公比をr、第n項の抵抗値をRn、第(n+1)項をRn+1とすると、
Rn+1=r×Rn
の関係が成り立ちます。
E24系列の場合、1に公比rを24回掛け合わせると10倍となることを意味します。
つまり、E24系列の場合、公比rは101/24(10の24分の1乗)となります。
等比数列の一般項は、初項をR1、公差をrとすると下記の式になります。
Rn=R1×r(n-1)
ここで初項R1は1、公差rは101/24なので、E24系列の場合の一般項は、
Rn=10(n-1)/24
となります。
ただし、数値の丸めなどがあり、全てに上式が当てはまるとは限らないのでご注意を
まとめ
ココがポイント
- 抵抗は色の帯で数値を表す
- 一般的な抵抗は4本の帯
- 第1色は「10の位」、第2色は「1の位」、第3色は「10のn乗」、第4色は「誤差率」を表す