商品名を検索して、自動でアフィリエイトのリンクを作成してくれるツールをお使いの方も多いと思います。
それでは、それらが使えなくなる可能性があるというのはご存知ですか?
理由はAmazonから商品情報を取得する際、「Product Advertising API(以下、PA-API)」という機能を利用しているのですが、2019年1月23日より「PA-API」にアクセス規制がかけられるためです。
こんな方におすすめ
- AmazonのPA-APIが利用できなくなった人
- PA-APIについて知りたい人
- アフィリエイトリンクを自作したい人
PA-APIの規制について
Amazonアソシエイト・セントラルのヘルプでは、PA-APIの規制について、下記のように記載されています。
Product Advertising API (以下PA-API)ではこれまで全てのお客様に初期状態にて1秒間に1リクエストのサービス提供をしてまいりました。
2019年01月23日よりこの条件を変更し、初期状態にて1日のリクエスト上限を8,640リクエストとし、追加の日次リクエスト可能数の上限を毎日動的に変更する下記仕様といたします。
- 初期リクエスト可能数 : 1日あたり 8,640リクエスト(API利用開始より60日間)
- PA-APIより取得した商品リンクより発生した、過去30日間の発送済み商品売上$0.05(日本円で約5円)ごとに1リクエスト追加
- 1日の最大リクエスト可能数は、1日あたり864,000リクエスト
また、PA-APIより取得した商品リンク経由の発送済み商品売上が過去30日以内に発生していない場合、PA-APIをご利用いただけなくなる恐れがございます。
[引用]Amazonアソシエイト・セントラルヘルプ
要約すると、PA-APIからの商品情報取得回数が多すぎるため、1日当たりのアクセス数に制限をかけるということです。
1日は86,400秒なので、最初は10秒に1回のみリクエスト(商品情報の取得)が可能、5セント(約5円)売り上げるごとに1リクエスト追加されていき、1日の最大リクエスト数は0.1秒に1回という事ですね。
問題は、過去30日以内に売上が発生していない場合、PA-APIを利用できなくなる恐れがあると記載されています。
詳細については、Amazonアソシエイト・セントラルヘルプをご覧ください。
PA-APIが使えない場合、アフィリエイトはどうする?
それではアフィリエイトを貼る場合どうすれば良いでしょうか?
Amazonをメインに使用する場合、下記のいずれかになるかと思います。
- Amazon Associates Link Builder(WordPressプラグイン)を使用する
- Amazonアソシエイト・セントラルから商品リンクを作成する
- アフィリエイトのリンクを自作する【オススメ!】
それぞれ説明していきますが、オススメはアフィリエイトリンクを自作する事です。
理由は後述しますが、Amazonから提供されるアフィリエイトパーツは目立ちにくい印象があるためです。
Amazon Associates Link Builderを使用する
WordPressに「Amazon Associates Link Builder」というプラグインがあります。
こちらはPA-API規制に限らず使用可能ですが、デザインが目立たない印象があります。
百聞は一見に如かずという事で、「Amazon Associates Link Builder」で作成したパーツのスクリーンショットを下記に表示します。
(プラグインを停止したため、画像です)
いかがでしょうか?少し寂しいですね。
Amazonアソシエイト・セントラルから商品リンクを作成する
それではAmazonアソシエイト・セントラルから商品リンクを作成する方法について説明します。
ですが、こちらも「Amazon Link Bulider」と同様、目立たない印象があります。
同じく百聞は一見に如かずという事で、下記をご覧ください。
こちらも少し寂しい印象です。
アフィリエイトのリンクを自作する
「Amazon Link Builder」や「Amazonアソシエイト・セントラル」のアフィリエイトは目立ちません。
見栄えを良くするために、アフィリエイトパーツの自作をオススメします。
でも、「自作なんて無理!」という方もいるかもしれません。
そんな方でもコピペだけで作れるような簡単な作り方を説明します。
アフィリエイトパーツの自作
アフィリエイトパーツの完成イメージ
まず最初に完成イメージを見ていただきます。
もう少し見栄えを良くできますが、今回は簡単に作る事を目標にしているので、こちらを完成イメージとします。
【完成イメージ】
obniz (オブナイズ) - クラウドにつながったEaaS開発ボード - クラウドの永久ライセンス付き
作業手順
作業手順は以下の通りです。
step
1商品名リンクを作成
step
2商品の画像リンク作成
step
3Amazonのリンクを作成
step
4楽天市場のリンクを作成
step
5リンクのCSSを作成 →リンク作成アプリでデザイン作成してコピペ
完成!
基本的にコピペだけで作れるようにしています。
順に説明していきます。
商品名リンクを作成
商品名リンクを作成します。
Amazonアソシエイト・セントラルへアクセスします。
【キーワードで探す】から紹介したい商品を検索します。
紹介したい商品が表示されたら、右側の【リンク作成】ボタンをクリックします。
なお、前述の「Amazonアソシエイト・セントラルから商品リンクを作成する」で紹介したパーツは【テキストと画像】を選んだときに生成されるパーツとなります。
リンク作成ボタンを押したら下記の手順で商品名リンクを作成します。
- 【テキストのみ】に切り替え
- リンクテキストに表示したい商品名に編集
- リンク先ページは【商品の詳細ページ】のままでOK
- ラジオボタンは【HTML】のままでOK
- 表示されたHTMLをコピー
コピーしたHTMLをブログに貼り付けます。
WordPressでブログを作成している場合は、【ビジュアル】モードから【テキスト】モードに切り替えてペーストします。
商品の画像リンクを作成
商品の画像リンクを作成します。
商品名リンクを作成したAmazonアソシエイト・セントラルの画面で、今度は【画像のみ】に切り替えます。
- 【画像のみ】に切り替え
- リンク先ページはそのままでOK
- サイズは好きなサイズに変更
- 表示されたHTMLをコピー
コピーしたHTMLと商品名リンクの下に貼り付けます。同様に「テキスト」モードで貼り付けます。
Amazonのリンクを作成
次にAmazonへ導入するリンクを作成します。
こちらは「商品名リンクを作成」と同様にして、「リンクテキスト」で表示名を変更するだけです。
- 【テキストのみ】に切り替え
- リンクテキストを編集 【例】Amazonで探す など
- リンク先ページは【商品の詳細ページ】のままでOK
- ラジオボタンは【HTML】のままでOK
- 表示されたHTMLをコピー
そして、それを画像リンクの下に貼り付けます。【テキスト】モードでの貼り付けをお忘れなく。
楽天市場のリンクを作成
今度は楽天市場へ導入するリンクを作成します。
楽天アフィリエイトへアクセスします。
【楽天市場の商品を検索】から紹介したい商品を検索します。
検索結果から【商品リンク】ボタンをクリックします。
【リンクタイプを選択する】から【テキストのみ】を選択します。
【コピー】ボタンを押して、HTMLのコードをコピーします。
そしてこちらをAmazonのリンクの下へ貼り付けます。重ね重ねで恐縮ですが、【テキスト】モードでの貼り付けをお忘れなく。
そして【テキスト】モードのまま、アンカータグ(<a></a>)で囲った商品名の部分を「楽天市場で探す」などの様に書き換えます。
それでは一度この状態での表示を確認してみます。
【これまでの状態】
リンクの部分が寂しいですね。リンクをCSSでカスタマイズします。
リンクのCSSを作成 →リンク作成アプリでデザイン作成してコピペ
それではリンクの部分をCSSで装飾していきます。
CSSが分からない!という方はこちらのページでデザインを作成し、作成されたコードをコピペするだけで簡単にデザインの装飾が可能です。
また、上記で作成したCSSをどのように適用するかについてはこちらで詳しく説明しています。
細かな使いかたは上記ページを見て頂くとして、簡単に手順を説明します。
Amazonのリンクのデザイン編集
まずAmazonのデザインをリンクボタン作成アプリで作成します。
設定する値はお好みですが、特にこだわりがなければ下記の設定でどうぞ。
デザインが終わったら【データ反映】ボタンを押して、コードを出力します。
「クラス名(custom_button_amazon)」と、出力された「CSSのコード」を使用します。
「クラス名」はデザインを反映させるときに使用するので、メモしておいてください。
出力された【CSS】のコードをコピーして、CSSを適用してください。
WordPressの一例としては下記の場所でCSSの変更が可能です。
【外観】⇒【カスタマイズ】⇒【追加CSS】
楽天のリンクのデザイン編集
同じように楽天のリンクのデザイン編集を行います。
楽天のデザインもお好みで結構ですが、こだわりがなければ下記の設定でどうぞ。
さ
こちらも同様にデータ反映】ボタンを押して、コードを出力します。
先ほどと同様、「クラス名」をメモしておき、出力された「CSSのコード」を適用してください。
適用したCSSの反映
上記の手順で設定して頂いたCSSをリンクに反映します。
WordPressの編集モードが【ビジュアル】モードの場合は【テキスト】モードに変更します。
リンクを貼った際、アンカータグ(<a></a>)で囲われた部分があると思います。
このアンカータグの先頭に、デザイン作成時のクラス名を下記の様に「class="custom_button_amazon"」と追記します。
<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/(省略)>Amazonで探す</a><img (省略) />
↓ アンカータグの中に作成したデザインのクラス名を追記
<a class="custom_button_amazon" href="https://www.amazon.co.jp/gp/(省略)>Amazonで探す</a><img (省略) />
同じように楽天のアンカータグも作成したデザインのクラス名を追記します
<a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/(省略)>楽天市場で探す</a>
↓ アンカータグの中に作成したデザインのクラス名を追記
<a class="custom_button_rakuten" href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/(省略)>楽天市場で探す</a>
なお、このCSSのクラスですが、同じクラス名を使用すれば再利用可能でどこでも適用可能です。
つまり一度CSSのデザインを作成してしまえば、あとはリンクの貼りつけ&クラス名の追記だけで対応可能になります。
作成したアフィリエイトパーツの確認
完成したアフィリエイトのパーツがこちらです。
基本的にコピペと少しの加筆・修正だけで出来ました。
仮にAP-APIが使えなくなってしまってもこのようにAmazonアソシエイト・セントラルから商品リンクを作成すれば継続して使用可能ですので、ぜひ自作にチャレンジしてみてください。