エンタープライズIoT LT vol.15に参加してきました。
簡単にまとめましたので、共有いたします。
概要
開催日時
2019年5月9日(木)19:00~22:00
タイムテーブル(Conpassページより引用)
時間 | 内容 | 発表者 |
---|---|---|
19:00 - | 開場 | |
19:30 - | オープニング | オオカワ |
【招待】企画LT沼にようこそ!手軽に使えるボード(類)特集 | ||
Tibbo-PiとIoTクラウドサービス「TRY!」 | コーワークス 櫻井さん | |
(仮)Nefry | わみさん | |
obnizでファームウェアレスな機器監視 | obniz 木戸さん | |
M5StackとAmbientで始めるIoT | アンビエントデーター(株)下島健彦さん | |
ウェビオが目指している世界 | 塩澤さん(Webiot) | |
会場&懇親会スポンサーLT | Datalympic応募のお願い(切実) | 吉田さん |
通常LT! | ||
(仮)iot デバイスのセキュリティ | Mitsuyasuさん | |
後付IoT装置 ATMICL-WiFi | 稲玉さん@ミイシステム㈱ | |
自立発電海洋センサー | 藤井咲枝さん@(株)アイエンター | |
DJI MavicとAndroidでドローンのPoC | ゼロバイゼロ 飯田起弘さん | |
(仮)プロトタイピング専門スクールはじめます | 菅原さん | |
クロージング | オオカワ | |
21:00 - | 懇親会 | |
22:00 | 撤収 |
会場
東京都港区六本木3-2-1(六本木グランドタワー36階)ウィングアーク1st
イベントの説明(Connpassページより引用)
以下、Connpassページより引用
令和初のIoTLT!!!
IoTを仕事で使う人のライトニングトーク(LT)!エンタープライズIoTLT!
仕事でIoTを使いたい人のための勉強会コミュニティです!
日本最大級のIoTエンジニアコミュニティ「IoTLT」からスピンオフしました。仕事でのIoTに興味があったり関わりたい方を中心にどなたでもご参加できます!
15回目ですが連続性はないので、今回から参加しても問題ないです。毎回半分近くの方が初参加です。「初対面の人と話をするのが苦手」という方も多く参加されいます。
それでも多くの方に懇親会までご参加頂き「懇親会が有益だった」と言われる事が多いです。
最後までお付き合いしてもらえると嬉しいです。LT募集!今回も自分で作ってみたデバイス/サービス関連縛り!
今回も自社(個人でも)で開発したデバイスやサービスのLTにしたいです。
ユニークな自社デバイスやサービスがある方は是非LTに登壇してください!
また、自作デバイスやサービスに関する有益な情報などのLTも大歓迎です!参加メリット
- IoTビジネスパートナーが見つかるかもしれない
- IoT界隈の人脈が一気に広がるかもしれない
- LT登壇をきっかけに誰かとつながるかもしれない
- IoTの業界知識や先端事例に触れる
- IoT事業開発で同じ悩みを抱えている人と仲間になれる
開催前後の交流ためのFBグループもあります!
https://www.facebook.com/groups/IoTLT
情報はこちらで流れてるので是非ご参加下さい!
ざっきーさんのライブ配信
ざっきー@野良ハックさん(https://twitter.com/Zakkiea/)によるYoutubeライブ配信。
後日アップロードしてくださっていました。
ツイッターまとめ
当日のツイートを勝手ながらまとめました。
削除希望や追加要望などございましたらご連絡いただけますと幸いです。
エンタープライズ IoT LT vol.15 ツイートまとめ
https://togetter.com/li/1353513
オープニング
場所は六本木グランドタワー36階のウイングアーク1stさん(http://www.wingarc.com/)。
東京タワーが見える素敵なオフィスです。
大川さんによるオープニングトーク。
大川さんのfacebook | 大川さんのtwitter |
---|---|
https://www.facebook.com/masashi.okawa1 | https://twitter.com/masashiokawa |
ジャズBGMが止まらず、総務に聞きに行くという事態がw
ログミーの記事(https://logmi.jp/business/articles/320309)はいいこと言っているそう
マイコンボード沼の悪循環
私はもはやこのマイコンボード沼に足を踏み入れてしまったようです。
Tibbo-PiとIoTクラウドサービス「TRY!」コーワークス 櫻井さん
【tibbo-pi】https://tibbo-pi.co-works.co.jp/
発表者は櫻井さん(https://twitter.com/orange_hi_rock)
ハードウェアブロックを挿して、Node-REDで開発する「Tibbo-Pi」。
また、IoT専用クラウドサービス「TRY!」のご紹介。https://iot-cloud-try.com/
無料プランもあるようなので、気になる方はぜひ。
(仮)Nefry わみさん
【Nefry】https://nefry.studio/
(旧)FRISKサイズのIoT開発ボードのNefry。
続々とマイコンボードが登場し、わみさん(https://twitter.com/wamisnet)としては
情報の偏食を変えたい + 情報の見せ方を変えたい
とのこと。
そこで打ち出した新作が
電子ペーパー + スマートミラー
その新作はBOOTHで出品されているそうです。
わみさんのショップ:https://wamisnet.booth.pm/
当日の発表資料
obnizでファームウェアレスな機器監視 Obniz木戸さん
【obniz」https://obniz.io/ja/
発表者は木戸さん(https://twitter.com/9wick)
obnizはファームウェアレスで、最大1Aまでの出力が可能なので、小型モーターぐらいならばドライブ回路を別途設ける必要がないのが魅力。私もどっぷりハマっています。
obniz講座を書いているので、宜しければご覧ください。
記事 | 内容 |
---|---|
obnizでIoT電子工作を始めよう!【obnizでIoT電子工作を始めよう!【obniz講座第1回】 | obnizのディスプレイに文字を表示させます |
obnizでLEDを光らせよう!【obniz講座第2回】 | obnizにLEDと抵抗を接続してLEDを光らせます |
ソフトウェアボタンでLEDをON/OFFしよう!【obniz講座第3回】 | HTMLで作成したボタンを押して、LEDをON/OFFさせます |
obnizのPWM制御でLEDを調光しよう【obniz講座第4回】 | obnizのPWM機能を使ってLEDを調光させます |
obnizでフルカラーLEDをグラデーション点灯しよう【obniz講座第5回】 | obnizでフルカラーLEDをグラデーション点灯させます |
obnizで圧電ブザーを鳴らそう!【obniz講座第6回】 | obnizで圧電ブザーを鳴らします |
obnizでミニ4駆をラジコン化しよう!【obniz講座第7回】 | obnizでタミヤのミニ四駆をコントロールします |
obnizでサーボモータを動かそう!【obniz講座第8回】 | obnizでサーボモータを動かします |
今回はそんなobnizの応用事例として「家庭用昇降機」にobnizを組み込むことで、メンテナンスにかける手間や費用を抑えるというもの。
今後、労働人口の減少と高齢化社会が進む日本では、IoTは日本を救う救世主だと思っています。(言い過ぎ!?)
当日の発表資料
M5StackとAmbientで始めるIoT アンビエントデーター(株)下島健彦さん
【M5Stack】https://m5stack.com/
【Ambient】https://ambidata.io/
発表者は下島さん(https://twitter.com/t_shimojima)
5cm角(正確には54mm角)のケースに、様々な基板類を積み重ね(スタック)て拡張を追加していくのでM5Stack。
今回の紹介はAmbient(https://ambidata.io/)で、下記のIoTによるデータの活用からレベル1の「データの収集・蓄積」をやってみようをテーマにAmbientのご紹介。
step
0データ未収集
step
1データの収集・蓄積
step
2データによる分析・予測
step
3データによる制御・最適化
AmbientはM5Stackだけでなく、これまでに紹介されたNefryやobnizとも親和性があるので、ぜひ使ってみてください。
応用例としては、クランプ電流計をクラウド経由で取得し、工場の消費電力を可視化するといった事例を紹介されていました。
ウェビオが目指している世界 塩澤さん(Webiot)
【Webiot(ウェビオ)】https://webiot.io/
Webiot(ウェビオ)はIoTセンサー。サイズはM5Stackとほぼ同じサイズの50mm×50mm×25mm。
ここで、IoTセンサーの7つのツラミを紹介してくださいました。
- 電源がない
- ネット回線がない
- センサー(素子)や電波の不安定さ
- データ量が半端ない
- セキュリティ
- 厳しい設置条件
- デバイスの管理
ここで名言が「よく(電波が)飛ぶ奴はよく電気食う」とのこと、確かに・・・。
また、DBの管理や暗号化、物理的な設置条件の厳しさなどIoTのツラミを紹介して頂きましたが、屋外に置かれる場合やセキュリティなどを考えると、IoT化のツラミはこれから解決していかねばならない課題になりそうですね。
当日の発表資料
Datalympic応募のお願い(切実) 吉田さん
DATALYMPIC2019の紹介。(http://www.wingarc.com/datalympic2019/)
ウイングアーク1stさんの製品(以下4製品のうち1つ以上)のデモ環境で作成したデータ活用作品、またはウイングアーク1st製品利用を想定した画面イメージ。
対象製品:MotionBoard Cloud、SVF Cloud、SPA Cloud、Dr.Sum(プライベートクラウド版)
優勝賞金はなんと100万円とのこと。
最優秀賞100万円
アイデア賞10万円
特別賞10万円
また、コンテストに必要な製品は無償で貸し出して頂けることや、説明会、製品トレーニングなども実施して頂けるという事で、これから勉強がてらにコンテストに出場したいという方にもオススメではないでしょうか。
スタートアップIoT デバイスのセキュリティを考える Mitsuyasuさん
IoTデバイスのセキュリティの話。お話された内容はプライベートで行われた話とのこと。
AWS(Amazon Web Service)も、Microsoft Azureも証明書でアクセスする必要があり、暗号化を実装された話。
クリプトチップは「ATECC608」、マイコンは「ESP32」、データを飛ばす対象は「温度センサー」を使用されたとのこと。
パケットキャプチャで、証明書をお互いに出し合いながら認証が出来たかも確認。
半年ぐらいは翻訳しながら作業は進めたとのこと。
当日の発表資料
後付IoT装置 ATMICL-WiFi 稲玉さん@ミイシステム㈱
【ATMICL-WiFI】http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000819121.pdf
今回の議題を5W1Hでまとめられたとのこと。
When(いつ) | IT化が進む現代 |
---|---|
Where(どこで) | 日本の製造現場において |
Who(だれが) | 中小企業の工場長や担当者が |
What(なにを) | 古い工作機械や改造できない制御盤から |
Why(なぜ) | データを取りたいんだけどね~今は目視とメモです |
1番使用するON/OFF信号を取得するため、LEDやスイッチなども取り込めるように3mAぐらいの微弱な電流も取れるとのこと。
また、高速カウンターを備えていて、1kHz(1秒間に1,000回)の信号も1億回まで計測可能。
接続方法は、「ウェブサーバー」、「テザリング」、「ルーターを使用」、「Modbus(PLC向けのシリアル通信プロトコル)」。
私は非IoT従事者なのですが、その立場からすると、リモートで管理したい機器があるので、使用してみたいところ。
当日の発表資料
自立発電海洋センサー 藤井咲枝さん@(株)アイエンター
海洋センサーとは?
取得したデータを解析し、水質異常の検知や漁獲量の向上を目指す。
とのこと。(特許出願中)
世界の漁獲量は上がっているにも関わらず、日本の漁獲量は下がってきている。
ポイント
- 魚の乱獲により魚が育たない
- 漁場従事者の減少
海水温の調査には漁船の下に温度センサーを取り付け、実際にその現場まで向かって温度測定している等と言ったアナログな対応をしているので、ここをIoT化したいとのこと。
海に放流したら完全放置ということで、「ソーラー発電」、「完全防水」で製造。
実際に海洋センサーを設置された際には、漁師さんと一緒に漁船に2時間ぐらい乗船され、エンジニアとは思えないような経験もされたとのこと(お疲れさまでした)。
今後の展望としては、「軽量・小型化」、「省電力」、「魚体サイズ推定機能」を連携して、魚の生協管理などもされたいそうです。
DJI MavicとAndroidでドローンのPoC ゼロバイゼロ 飯田起弘さん
【目的】遭難救助用のドローンを開発したい
小型で携帯可能なドローンを保持し、電波の届く範囲までドローンを飛ばして、救難救助信号を発信する。
DJI MavicはAndroidやiOSのSDKが充実していて、使用された機能は、「ウェイポイント(自動飛行)」や「カメラのジンバル(振動によるカメラのブレを抑えるためにジャイロなどで水平を保つ機構)」、「WiFi経由でスマホにアクセス」などがあるそう。
ドローンとスマホは両面テープで貼り付けるという豪快な機構で、電池がなくなるまで待つというこれまたダイナミックな方法。
またドローンを都内で飛ばす場所がないというのもドローンソフトウェア開発の大変なところだそうです。
油断するとガチよりのガチが来る・・・
(仮)プロトタイピング専門スクールはじめます のびすけさん
【プロトアウトスタジオ】https://protoout.studio/
発表者は菅原のびすけさん(https://twitter.com/n0bisuke)
みなさんがやりたいことはどちらでしょう?
細かく掘り下げるよりは広く浅く作りたい物を作ってリリースしようよというスクール(という認識で合っていますかね)
私は普段の仕事がプロトタイプなので、実に興味あり。
クロージング、懇親会、まとめ
obniz meetup vol.1でIoT LTの存在を知り、今回初めてIoT LTのイベントに参加しましたが、大変勉強になった&モチベーションが上がりました。
次回のIoT LTのイベントも出席予定ですので、ご一緒される方はよろしくお願いします。