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抵抗カラーコードの読み方|4色帯・5色帯を図解で解説

抵抗を手に取ったとき、色帯を見ても何Ωなのかまったくわからない——そんな経験はありませんか。

4色帯なのか5色帯なのか、どこから読むのか、向きはどちらなのか。知らないと手が止まります。

この記事では、抵抗のカラーコードの読み方を4色帯・5色帯それぞれ図解で解説します。

色と数字の対応表・具体的な計算例・よくある間違いまで網羅しました。読み終わるころには、一人で読み解けるようになります。

こんな方にオススメ

  • 抵抗の色帯が読めない・意味がわからない
  • 抵抗の4色帯と5色帯の違いを知りたい
  • 覚え方・語呂合わせを知りたい

抵抗のカラーコード計算ツールを作りました。色を選んで抵抗値を求める計算、抵抗値からカラーコードを逆算する機能があります。

抵抗カラーコード計算ツール

抵抗のカラーコードとは?

抵抗器はとても小さな電子部品です。

数字を直接印刷するスペースがないため、色の帯(バンド)で抵抗値(単位はΩ=オーム)と誤差を表しています。

この色の組み合わせのルールが「カラーコード」で、IEC 60062(抵抗カラーコードの国際規格)で定められています。

【ここに画像挿入】

色帯は抵抗器本体に印刷されており、帯の本数によって「4色帯」と「5色帯」の2種類があります。

4色帯は汎用品に、5色帯は精度が高い部品に使われることが多いです。

まずは色帯の本数を確認することが、読み方の第一歩になります。

抵抗カラーコード一覧表(色と数字の対応)

カラーコードで使われる色は全部で12色です。

それぞれの役割は「数字帯」「乗数帯」「誤差帯」の3種類に分かれています。

数字帯(0〜9)の色と数字の対応は次のとおりです。

  • 黒 = 0
  • 茶 = 1
  • 赤 = 2
  • 橙(オレンジ) = 3
  • 黄 = 4
  • 緑 = 5
  • 青 = 6
  • 紫 = 7
  • 灰 = 8
  • 白 = 9

乗数帯(×10ⁿ)の色と意味は次のとおりです。

  • 銀 = ×0.01(×10⁻²)
  • 金 = ×0.1(×10⁻¹)
  • 黒 = ×1(×10⁰)
  • 茶 = ×10(×10¹)
  • 赤 = ×100(×10²)
  • 橙 = ×1,000(×10³)
  • 黄 = ×10,000(×10⁴)
  • 緑 = ×100,000(×10⁵)
  • 青 = ×1,000,000(×10⁶)

誤差帯の色と誤差の意味は次のとおりです。

  • 金 = ±5%
  • 銀 = ±10%
  • 茶 = ±1%
  • 赤 = ±2%
  • 緑 = ±0.5%
  • 青 = ±0.25%
  • 紫 = ±0.1%

誤差帯で最もよく見かけるのは金(±5%)と茶(±1%)です。

趣味の電子工作では ±5% の汎用品を使う場面がほとんどなので、まずは金帯を基準に覚えると迷いにくくなります。

4色帯抵抗の読み方

4色帯抵抗の構成

4色帯の抵抗は、左から順に次の意味を持ちます。

4色帯の抵抗の構成

  • 第1帯: 数字の1桁目
  • 第2帯: 数字の2桁目
  • 第3帯: 乗数(×10ⁿ)
  • 第4帯: 誤差

第1帯と第2帯の数字を並べて2桁の数をつくり、そこに第3帯の乗数をかけると抵抗値が計算できます。

第4帯は抵抗値の精度(実際の値がどれだけズレてよいか)を表しています。

4色帯は趣味の電子工作で最もよく使う種類なので、まずこの読み方をマスターしましょう。

4色帯抵抗の読み方のステップ解説(黄・紫・赤・金の例)

黄・紫・赤・金の4色帯を例に、手順を追って解説します。

ステップ1: 第1帯(黄)と第2帯(紫)を読む。

黄 = 4、紫 = 7なので、数字部は「47」です。

ステップ2: 第3帯(赤)の乗数を確認する。

赤 = ×100(×10²)なので、47 × 100 = 4,700Ω になります。

ステップ3: 第4帯(金)の誤差を確認する。

金 = ±5%なので、この抵抗は 4,700Ω ± 5%(= 4.7kΩ ± 5%)です。

この3ステップが4色帯を読む基本の流れです。

4色帯抵抗の計算例3問

慣れるために3問やってみましょう。

1問目: 茶・黒・赤・金の抵抗値は?

茶 = 1、黒 = 0 → 数字部「10」。赤 = ×100 → 10 × 100 = 1,000Ω。金 = ±5%で、答えは 1kΩ ± 5% です。

2問目: 橙・橙・橙・金の抵抗値は?

橙 = 3、橙 = 3 → 数字部「33」。橙 = ×1,000 → 33 × 1,000 = 33,000Ω。金 = ±5%で、答えは 33kΩ ± 5% です。

3問目: 赤・赤・黒・金の抵抗値は?

赤 = 2、赤 = 2 → 数字部「22」。黒 = ×1 → 22 × 1 = 22Ω。金 = ±5%。答えは 22Ω ± 5% です。

最初は一覧表を見ながらでも問題ありません。

次は桁数が増えた5色帯の読み方を見ていきましょう。

5色帯抵抗の読み方

5色帯抵抗の構成

5色帯の抵抗は、左から順に次の意味を持ちます。

5色帯の抵抗の構成

  • 第1帯: 数字の1桁目
  • 第2帯: 数字の2桁目
  • 第3帯: 数字の3桁目
  • 第4帯: 乗数(×10ⁿ)
  • 第5帯: 誤差

4色帯との違いは「数字帯が2桁から3桁になる」点です。

精度品(誤差 ±1% ・ ±0.5%)はE96系列に対応しており、1桁あたり96種類の抵抗値があります。

これだけ多くの値を表すためには3桁の数字が必要なため、5色帯が使われています。

5色帯抵抗のステップ解説(茶・緑・灰・茶・茶の例)

茶・緑・灰・茶・茶の5色帯を例に解説します。

ステップ1: 第1帯(茶)〜第3帯(灰)を読む。

茶 = 1、緑 = 5、灰 = 8 → 数字部は「158」です。

ステップ2: 第4帯(茶)の乗数を確認する。

茶 = ×10(×10¹)なので、158 × 10 = 1,580Ω になります。

ステップ3: 第5帯(茶)の誤差を確認する。

茶 = ±1%なので、この抵抗は 1,580Ω ± 1%(= 1.58kΩ ± 1%)です。

流れは4色帯と同じで、数字帯が1本増えただけです。

4色帯抵抗と5色帯抵抗の違い早見表

4色帯と5色帯の主な違いを整理します。

  • 数字の桁数: 4色帯 = 2桁 / 5色帯 = 3桁
  • 主な誤差: 4色帯 = ±5%(金帯) / 5色帯 = ±1%(茶帯)
  • 主な用途: 4色帯 = 汎用品 / 5色帯 = 精度品

趣味の電子工作では4色帯の汎用品を使う場面がほとんどです。

5色帯は計測回路や精密な電源回路など、抵抗値の誤差が回路特性に影響する場面で選びます。

手元の部品が5色帯のときも、読み方の手順は同じなので落ち着いて確認しましょう。

どちらから読む?向きの判別方法

カラーコードを読むとき「どちら側が第1帯なのか」で迷うことがあります。

基本のルールは、誤差帯(金・銀)は必ず右端にあるという点です。

抵抗の向きのポイント

誤差帯(金・銀)は必ず右側にあります。

金帯や銀帯が見えたら、そちらが右端です。右端を確認してから左→右の順に読み始めましょう。

誤差帯が茶・赤など他の色と区別しにくい場合は、帯と帯の間隔を見てください。

間隔が広い側が右端(誤差帯側)になることが多いです。

それでも迷ったときは、計算ツールで両方の向きを試してみると確認できます。

どちらの向きで読んでも抵抗値のカタログ値と一致するほうが正解です。

抵抗カラーコードの覚え方・語呂合わせ

色と数字の対応には昔から語呂合わせが使われています。代表的なものを紹介します。

0から9の色の順番: 黒・茶・赤・橙・黄・緑・青・紫・灰・白

語呂合わせは私は下記のように覚えていました。(実際は芸能人の五月みどりさんで覚えていましたが⋯)

抵抗カラーコードの覚え方の例

礼(黒0)服、小林一茶(1茶)、に(赤2)んじん、み(橙3)かんは四季(4黄)の色、Go(緑5)、青虫(青6)、紫式部(紫しち部、紫7)、ハイヤー(灰8)ホワイトクリスマス(白9)

語呂合わせは取っかかりとして便利ですが、実際に毎回暗唱して確認するより、計算ツールを手元に置いたほうが速くて正確です。

日常的に電子工作をしていれば、ツールを使いながら自然と色と数字が結びついていきます。

最初から完全に覚えようとせず、ツールで確認しながら手を動かすのがおすすめです。

抵抗カラーコード計算ツール

抵抗カラーコード計算ツールで即確認

抵抗のカラーコードを瞬時に読み解ける無料ツールを公開しています。

色をドロップダウンで選ぶだけで抵抗値と誤差が表示されるので、部品を手にしたまま片手で確認できます。

抵抗カラーコード計算ツール

ツールには次の3つの機能があります。

  • 4色帯読み取り: 色を4つ選ぶと抵抗値と誤差を表示
  • 5色帯読み取り: 色を5つ選ぶと抵抗値と誤差を表示
  • 逆引き: 抵抗値を入力すると対応するカラーコードを表示

部品を手に取ったときはもちろん、回路設計で「この抵抗値は何色帯で表せるか」を確認したいときにも活用できます。

また、抵抗値の計算方法については次の記事もあわせてどうぞ。

→ [LED電流制限抵抗の計算方法【自動計算ツール付き】](https://thunderblog.org/electronic_work/led-current-limiting-resistor/)

抵抗値の読み方のよくある質問・間違いやすいポイント

Q: オレンジ(橙)と赤が似ていて見分けられません

光の当たり方によって色の見え方が変わりやすい組み合わせです。

テスターがあれば実測するのが確実です。

テスターがない場合は、計算ツールで橙と赤の両方を試して、回路の設計値に近いほうを採用するという方法もあります。

色の見分けに自信がないときは実測が確実

色帯が読みにくい抵抗も、テスター(回路計)が1台あれば抵抗値を一発で実測できます。電子工作を続けるなら、初心者向けのデジタルマルチメーターを1台持っておくと安心です。

Q: 6色帯の抵抗もあると聞いたのですが?

はい、あります。

第6帯は温度係数帯(ppm/℃)を表しており、温度によって抵抗値がどれだけ変化するかを示します。

一般的な電子工作ではほとんど見かけません。特殊な精密部品に使われるものです。

Q: E24・E96とはなんですか?

抵抗値の標準系列(Eシリーズ)の種類です。

E24は1桁あたり24種類の抵抗値が規格化されており、±5%の汎用品(4色帯)で使われます。

E96は1桁あたり96種類で、±1%の精度品(5色帯)に対応しています。

同じ100kΩ帯でも、E24とE96では選べる値の細かさが違います。

部品を選ぶ際は、必要な精度に合わせてEシリーズを確認してみてください。

まとめ

抵抗のカラーコードの読み方をまとめます。

この記事のまとめ

  • 4色帯: 第1・2帯 = 数字2桁、第3帯 = 乗数、第4帯 = 誤差
  • 5色帯: 第1・2・3帯 = 数字3桁、第4帯 = 乗数、第5帯 = 誤差
  • 読む向き: 誤差帯(金・銀)が右端 → 右端を確認してから左→右に読む
  • 最初は計算ツールで確認しながら練習するのがオススメ!

慣れないうちは計算ツールを積極的に使いながら練習しましょう。

繰り返すうちに色と数字が自然と結びついてきます。

抵抗カラーコード計算ツール

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サンダー

電気機器メーカーに就職し、ハードエンジニアとして勤務しています。 ブログでは電気、プログラミング、データサイエンスについて書いています。 電気×プログラミング×データサイエンスの3本柱で日本の製造業を盛り上げたいです!

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